1839峰 1842m(コイカクシュサツナイ岳 1721m~ヤオロマップ岳 1794m)


昨年に続き、今回は山のML仲間での登頂。天候にも恵まれ最高だった

★1回目2011.7.23~7.25の記録へ

(2回目)
コース名コイカクシュサツナイ沢・夏尾根コース
登山日2012.7.17(火)~20(金) 夏尾根頭テント泊(二泊三日)
メンバー北海道の山メーリングリスト(HYML)の仲間4人
天候(1日目)晴れ(2日目)晴れのち霧雨(3日目)霧雨のち晴れ
道路情報道道111号「静内-中札内線」。ペンケチャップ橋が雪崩で損傷したため札内ダムゲートで通行止。車を道路脇に駐車して札内川ヒュッテまで約5km徒歩。所要時間約1時間
トイレ札内川ヒュッテの中にトイレ有り
所要時間●札内ヒュッテ~上二股:2時間10分 ●札内ヒュッテ~夏尾根頭:9時間30分 ●夏尾根頭~1839峰:6時間45分 1839峰~夏尾根頭:7時間(往復:14時間20分) ●夏尾根頭~上二股:3時間30分(1305mで1時間休憩) ●上二股~札内ヒュッテ:2時間5分(テント干し30分除く)   休憩時間含む
参考タイム(7月18日)【5:20】札内ヒュッテ(2゜10')上二股(3゜20')1305m(2゜30')夏尾根の頭【14:50】  ( )は休憩時間含む
(7月19日)【4:40】夏尾根の頭(15')コイカク山頂(1゜00')ヤオロの窓(1゜40')ヤオロマップ岳(55')1781ピーク(1゜45')1770ピーク(55')1839峰(50')1770ピーク(2゜00')1781ピーク(50')ヤオロマップ岳(1゜20')ヤオロの窓(1゜35')コイカクシュサツナイ岳(15')夏尾根の頭【19:00】  ( )は休憩時間含む
(7月20日)【6:00】夏尾根の頭(1゜25')1305m(1゜40')上二股(2゜20')札内ヒュッテ【13:15】  ( )は休憩時間含む
山行メモ
【7月17日】メンバーは昨年登った私、13年前にガスと雨の中、眺望ゼロで登った函館のSaさん、昨年ツアーで登った江別のSeさん、そして昨年ヤオロまで行き、強風と霧雨で断念した札幌のK女史の60代カルテット。私の車にK女史とSeさんを乗せ、江別西ICから高速を使って中札内ICへ。中札内道の駅でSaさんと合流。道の駅のレストランで食事した後、近くのスーパーで買い物をして一路、札内ダムゲートを目指し2台の車を走らせる。札内ダムゲートには2台の車が止めてあった。テントや食材等の共同装備を分担して出発。札内ヒュッテまで6個ほどのトンネル内を歩く。静寂で薄暗いトンネル内をヘッドランプを点けて歩くのはあまりいい気分でない。ペンケチャップ橋の損傷は欄干が少し損傷して5cmほど橋体がずれているとのことだったが、よく見ないと分からない。約1時間で札内ヒュッテ着。札内ヒュッテは我々だけ。Seさんが調達してきた長沼ジンギスカンとビールで山談義を4時間以上もして21時就寝。
【7月18日】朝4時起床。朝食を摂り沢靴を履いてスタート。快晴の空、空気が澄み清々しい。昨年の豪雨でいたる所で大規模なデブリがあり、河畔林の踏跡も崩壊、歩き難くなった。私が先頭でルートファイテングしながら進む。コイカク川の水量は少なく、昨年は高巻いた2か所の函は、そのまま川の中を歩く。綺麗な水でひんやりとして気持ちよい。約2時間10分で上二股に到着。ここで登山靴に履き替え沢靴をデポ。各自5リットルの水を追加。ザックが肩に食い込む重さとなった。これから標高差1000m、俯角29度の急斜面を登らなければならない。1305mのテン場までは主に笹の道。標高が100m上がる毎に休憩を入れ、汗を拭き拭き登る。3時間10分でやっと1305mテン場着。30分休憩して残り400mの主に岩稜帯の道を登る。高かったピラトコ山が目の高さになる。岩稜帯の右はスッパリ切れ落ちて緊張を強いられる。私の体力はもう限界に近くなったころ夏尾根頭に飛び出た。雲も徐々に多くなったが、目指す荘厳で風格のある1839が屹立している。十勝幌尻岳、札内岳、エサオマン、カムエクと南西陵、1823峰と北側の眺望も凄い。夏尾根頭から弱いが携帯の電波が通じ自宅に電話する。さっそくテントを張って夕食の準備。ビールは持ってこなかったので肉鍋にウィスキーの水割り。テントの中から1839峰を見ながらの楽しい宴会となった。19時就寝。
【7月19日】朝3時起床。天候は晴れ。くっきりと1839峰が望まれる。朝食を済ましサブザックに必要な物(ヘツデン、水2リットル、スポドリ500ml、行動食、ダウンジャケット、レスキューシートなど)を詰め込む。夜露で草が濡れているのでカッパ上下を着て、沢用スパッツを付ける。ステッキは全員置いていく。長時間なので途中で天候が悪化しないことを願って4:40出発。15分でコイカクの山頂。山頂には新しい木目の標識があった。ここからハイマツ帯を一度下り、1個ポコを越すとヤオロの窓。十勝側から稜線にガスが吹き上げてきて全く眺望がなくなった。昨日から私が先頭、K女子、Seさん、Saさんの順でアップダウンを乗り越えて進む。ヤオロの手前は岩稜帯。時々、ガスの中から1839峰や1781ピークが現れる。昨年登った時と同じパターン。必ずガスが無くなると確信する。出発から約3時間でヤオロの山頂着。ここの山頂にもコイカクと同じ木目調の山頂標識があり記念撮影。ガスも消え最高の眺望になってきた。南にルベツネ山、遠くに楽古岳が望まれる。1839峰はガスがかかっているが、1781ピークと前衛峰1770はくっきり。ヤオロから1781側間は2か所のお花畑がある。シナノキンバイ、トウゲブキ、エゾカンゾウなど黄色の花が咲き乱れている。この間は割と楽な稜線だ。カムエクやコイカクも綺麗に望まれ、黄緑色のテントもよく見える。ガスも完全に消え1839峰もよく見えだした。1781ピークから100m下り、ここから前衛峰まで長い長いアップダウンを繰り返す。ただ、ハイマツも切ってあり踏み跡は立派な登山道となり歩き易い。ルベツネ山の後ろにペテガリも時々見えだした。前衛峰は岩峰で突き出ている。ここを越えれば1839峰も間近か。力を振り絞って前衛峰のピーク着。ここから一度下ると最後の急な登り。K女史はSaさんが登頂した時にガスがかかっていないといいね!と言ったり、途中の岩盤でいやらしい部分があるとの事前情報を盛んに気にしながら進む。この危険部分はハイマツに掴まりながら無事通過。K女史に先頭を譲ってやっと念願のピーク着。感激の登頂でお互いに握手を交わす。Saさんも「晴れた日に1839に登る」という目的も叶い満足そうだ。山頂には2つの標識があり記念写真を撮る。また驚くことに携帯も通じ妻に登頂報告の電話をする。行動食を食べ約35分滞在して下山。あとは明るいうちにテン場に着けばいいと、かなりゆっくりペースで歩く。ジリジリした暑さで水分補給も多くなった。1702標高点手前でSaさんが先に行ってヤオロの下で水を汲んでくると先に行った。強靭な体力のSaさんはみるみる見えなくなった。あとは3人で怪我をしないよう慎重にアップダウンやピークを越えていく。1781ピーク手前から徐々にガスが多くなり、そのピークを越えた時は眺望はゼロ。予定時間より相当遅れ気味だ。最後のお花畑近くで「オーイ」と呼ぶ声が。Saさんが心配して迎えにきてくれた。Saさんは14:10にヤオロに着き、水を汲んでから15時ごろ到着すると思って寒い中待っていたが、なかなか来ない。我々の到着は15:40。何かあったのではないかと相当心配したようだ。ヤオロの山頂でSaさんが汲んできてくれた冷たい水を喉に流しこみ生き返る。3人とも殆ど水が無くなりかけていたので命の水だった。山頂は風が強くガスの中。寒いのでカッパを着る。重たい足を引きずりテン場を目指す。途中からハイマツも濡れてきた。一番辛かったのはコイカクへ向かう逆目のハイマツ。足に突き刺さってくる。コイカクを過ぎ、霧雨の中からテントがぼんやり見え、14時間を超えるロングコースに終止符を打った。
【7月20日】朝4:30起床。昨晩から風でテントが揺れ、時々雨が降るを繰り返した。朝も霧雨、風も強く周りは何も見えない。カッパ上下を着て、テントを撤収し6:00テン場発。特に岩稜帯は滑落しないように慎重に下りる。約1時間で1305mのテン場着。残り標高差600mを途中1回休憩を取り一気に下る。上二股に着いた時は晴れの天気で温かい。カッパを乾かし、登山靴からデポしてあった沢シューズに履き替え、約1時間休憩して出発。途中でSaさんが背負っていた濡れたテントを約30分乾かす。あとはデブリや河原を歩き、二つの函、砂防ダムを越え登山口駐車場へ。さらに橋とトンネル1個を歩き札内ヒュッテ着。初日のゴミを回収して札内ゲートまでの暗くで寒い6個のトンネルを約1時間で歩き、終着点である札内ゲートへ着く。
帰りは新嵐山で汗を流し、食堂でカツ丼やらラーメンをとり、ビール(私はノンアルコール)で乾杯。お互いの健闘を讃えあった。Saさんはここの駐車場で車中泊。私たちは芽室ICから高速に乗り札幌へ。自宅着は22時過ぎだった。

札内川ダムゲート
約1時間で札内川ヒュッテ着

出発してすぐに雨量測候所がある
昨年の豪雨でのデブリ。健気にオオサクラソウが咲いていた

上二股からの急登で一休み
1305mのテン場

1305mから岩稜帯を慎重に登る
間もなく夏尾根頭

夏尾根頭にやっと到着
テントを張ってまったりする(15時55分)

朝から快晴。1839峰の山頂に朝陽が当たっている(4時26分)

カムエク(中央)と1823峰
さぁ出発(十勝側からガスが上がってきた)

ヤオロから次のピーク(1781m)へ
お花畑(シナノキンバイ、エゾカンゾウ、トウゲブキ)

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