北海道の山を知り尽くした坂口一弘さんの珠玉の一冊!

「ほっかいどう山楽紀行」の紹介

表紙の写真は徳舜瞥山を背にホロホロ山に向かう坂口氏


北海道新聞(札幌圏版)に2012年6月~2017年2月の約5年間、115回連載されたエッセイほかを530点の写真で再構成。道内の主要な山を網羅する139山の特色・魅力・歴史などを著者が複数回登った時のエピソードを中心に綴っています。
道内主要書店、amazonで購入できます。

出版元:共同文化社(2017.4.20発行)
価格 :1,800円+税
サイズ:A5版 オールカラー 287ページ

(YOSHIOより一言)

"人の三倍生きているバイタリティあふれる人" 北海道には1999年12月に設立した「北海道の山メーリングリスト」(通称:HYML)がある。
現在登録者数は800人を超えた。山岳会ではないので会長も年会費もない。ML(メーリングリスト)
で山の情報交換をする集まりだ。その設立者の一人が坂口さん。私も初期から登録している。
坂口さんとはHYML設立前からのホームページ仲間であり、何度か一緒に山にも登っている。
一番の思い出は日高の1839峰を2泊3日で登ったことだ。本書にもその内容が掲載されている。
嬉しい限りだ。
何と言っても彼のバイタリティが凄い。とにかくタフだ。確か48歳ごろから山を始めたと思うから
山歴25年。函館から夏山をくまなく登り「夏山ガイドブック」6巻の山を全て踏破したのも早かった。
函館から知床まで距離は遠いが、現役時代は週末を利用して登ってくる。
特に今もそうだが、登山記録を帰宅してからすぐにホームページにアップする。退職してからはPCを
持ち歩き、車中泊の中で記録をアップする。その量も膨大だ。文章が上手く、山行記も詳細。山の歴史
も盛り込んであり、北海道の山のホームページでNO1の人気で読者も多い。
彼も次第に多くの山仲間を得て、沢登り、藪山、山スキーとオールラウンドの山屋となった。
本州の山にもせっせと通い、ついに日本三百名山も踏破した。四国遍路、熊野古道、中仙道、大峰奥駈道
なども踏破している。
さらに1月からは毎週のようにクロスカントリーの大会があり、毎年欠かさず出場している。湧別原野
85kmでは猛吹雪の中を走り通した記録を読んだ時は涙した。
彼はスキーの指導員でもあるので、HYMLスキー講習会の講師も積極的にやっていただいている。
HYMLのホームページも管理してもらい、毎年彼の提案で年末に「わたしの一名山」を会員から募集し、
ホームページに掲載している。
また、癌も二度、手術して克服。これは彼の生きるバイタイティが癌をやっつけたのではないかと心底思う。
いろいろな苦労をしながら、この本を執筆した事に敬意を表したい。
現在、北海道の山を650以上登頂しており、今後何をするのか興味が尽きない。


★坂口一弘さんの出版祝賀会(2017.4.22 居酒屋ルック)のために私が描いた旗


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