新冠富士 1667m~イドンナップ岳 1752m


北海道夏山ガイド・夫婦で全山登頂最後の山。フィナーレに相応しい日高の大展望台だった

コース名サツナイ沢・西尾根コース            GPSトラック図
登山日2014.9.30(火)~10.2(木)
天候9/30:曇り時々雨 10/1:晴れ 10/2:晴れ
所用時間新冠富士まで:登り8時間10分。新冠富士~イドンナップ岳:2時間15分。イドンナップ岳~新冠富士:2時間。新冠富士~登山口:5時間20分
道路情報 新冠市街手前に新栄への道路標識があり信号を左折、町道に入る。国道336号から車中泊した登山口まで約56kmと長い。そのうち林道(砂利道)は30km以上ある
参考タイム【10月1日】【5:50】駐車地点(1゜25')C800売山コル(30')878標高点(3゜55')1404m直下(2゜20')新冠富士【14:00】  ( )は休憩時間含む
【10月2日】【5:35】新冠富士(2゜15')【7:50】イドンナップ岳【8:10】(2゜00')【10:10】新冠富士【11:10】(4゜10')878標高点(1゜10')駐車地点【16:30】  ( )は休憩時間含む
山行メモ 【計画・前日】
夏山ガイドの最後に日帰り最難関と言われているイドンナップが残ってしまった。皆さん6月の日の長い時季に登っているが、最初から自信が無かった。ネットで検索していると新冠富士一泊の山行記を見つける。これだと思い、ダニが居ない9月下旬~10月に一泊で行くことにした。涼しいので担ぐ水も少なくてすむ。妻は三国山、リビラ山と登り、そして2日前に娘家族が泊で遊びに来てその対応疲れも重なり乗り気でない。諦めて来年挑戦と考えていたが、当日の8時に突然、行く宣言!年齢的にも無理が効かなくなるし、来年に健康が維持されている保証もないとの言い分。大急ぎで準備して道警にも登山計画書を出して12時前に自宅発。高速を利用して新冠から長い長い林道をひたすら走る。黒い雲が空を覆い時折雨が降る。サツナイ沢入口から林道を2km入った所が駐車地点との情報を得ていた。その間3箇所小沢を車で渡る。1箇所目はOKだったが、2箇所目が荒れて渉れない。仕方なくここで車中泊することにした。深夜トイレで起きると満天の星空。本当に登れるのか不安を抱きながらウトウトしていると朝となった。
【10月1日】
4時30分起床。朝食を軽く済ませ出発。水は二人で5.5㍑持つ。河原となった林道を歩き、サツナイ沢右股に沿った作業道を歩く。途中で沢に移る。ピンクテープがあるので判る。沢を暫く登り右の登山道に入る。C750で売山をトラバースする道を進み売山と西尾根のコルC800に出る。ここから笹道(藪)に突入。延々と笹が被った登山道が続く。小さいアップダウンを繰り返して登って行く。途中で1404mピークが左手に望まれる。尾根は左に緩くターンをしてC1250位になると今度は右手に堂々とした新冠富士が見えてくる。まだまだ遠い。天気は小春日和で気持ちよく歩く。先のリビラ山登頂で笹藪には免疫が付いているので、笹の鬱陶しさがあまり気にならない。ここから歩き難い南斜面トラバースが続く。この部分が辛い。見晴らしのよい所で休憩を取りながら進む。1404mピーク直下のトラバースから地形図では湿地帯が確認でき、平坦な登山道かと思いきや、一度急激に下り、さらに斜めの嫌らしい登山道が続く。C1500付近で急に尾根に向かって登る。緑色の固定ロープがある所だ。尾根に上がり、笹の無い疎らな灌木のある草付き斜面を登り、やっと新冠富士の山頂に14時に着く。山頂は平坦なテンバの敵地。予想もしていない最適地に二人でガッツポーズ。山頂からの展望は素晴らしかった。チロロ岳から1839峰まで一望できる。イドンナップ岳は三角点は確認できるが最高地点は隠れている。テントを張って中に入ると陽が差し暑いくらい。まずはビールで安着祝いをし、テントの中で昼寝とする。陽が沈むにつれ日高山脈特有の襞が鮮明になってくる。夕食を食べ19時に就寝
【10月2日】
4時起床。空が明るくなってきたのでサブザックに必要なものを詰めて出発。すぐご来光となる。灌木やハイ松を掻き分けて登る。踏跡を時々見失う時があるがピンクテープがあり助かる。まずは三角点を目指すが、標石がなかなか見当たらないので次のポコへ。結局、GPSで確認すると既に通過していた。イドンナップ岳の最高地点はお椀型のポコ。最後は岩登りがと思いきやあっさり山頂に飛び出す。新冠富士では確認できなかったナメワッカ岳が見え嬉しくなる。とうとう登ってしまった。やはりフィナーレに相応しい手応えのある山だった。二人でお互いの敢闘を讃え握手。何とも言えない嬉しさが込み上げてきた。日高山脈の最高の展望台と言われても訪れる人はかなり少ないだろう。記念写真を撮って20分滞在して下山。戻りは意外と早く2時間で新冠富士に到着。お湯を沸かしアルファ米に注ぎ持つ。急いでテントを撤収、いろいろな片付けをしてパッキング。1時間もかかってしまった。下山は少しザックも軽くなったし、精神的にもかなり楽だった。笹藪を淡々と下り5時間20分で駐車地点に着く。夫婦で山登りを始めて24年。今年は夏山ガイド全山踏破できた最高に幸せな年となった。
山座同定1839峰、ポンヤオロマップ岳、コイカクシュサツナイ岳、カムイエクウチカウシ山、1917峰、札内岳、十勝幌尻岳、エサオマントッタベツ岳、ナメワッカ岳、幌尻岳、チロロ岳、チロロ西峰
温泉情報新冠温泉レコードの湯(500円)

サツナイ林道入口
2つ目の小沢崩壊。ここで車中泊

サツナイ沢右股から作業道を歩く
作業道から沢に移る

売山のコルから笹道が始まる
小さなアップダウンを繰り返す

西尾根から望む1404mピーク
笹道が延々と続く

岩場を二箇所越える
西尾根から新冠ダムを望む

標高1250mほどの尾根上で新冠富士が見え出す

樹の抵抗勢力を跳ね除けて前進
藪はリビラ山で免疫がついた

新冠富士の山頂に着く。左はイドンナップ岳三角点方面

新冠富士山頂から望む中日高の山々

山頂からの三角点方向
北日高の山々

縦走備でやっと到着
山頂は快適なテン場

続きの写真(2日目)へ


dummy

日高の山リストへ    inserted by FC2 system