ポンチロロ川~ピパイロ岳1916m~1967峰~北戸蔦別岳1912m~ヌカビラ岳1807m


日高の沢と岩稜帯歩きを満喫する循環ロングコース

コース名ポンチロロ川~ピパイロ岳~北戸蔦別岳を巡る巡回コース    GPSトラック図
登山日2014.8.30(土)~31(日)
天候(1日目)快晴 (2日目)午前は快晴、午後から雲が出てくる
メンバー山のML仲間5名
道路情報国道274号線日高町千栄で千呂露川に沿った千呂露林道に入る。途中でゲートがあるが通常は開いている。ニ岐沢出合に広い駐車スペースがあり、ここで駐める。ニ岐沢出合の北電ゲート側は夏道で北戸蔦別岳に向かう。そのまま千呂露林道を進むと数十mでここにも北電ゲートがあり、こちらを進む
所要時間総時間:(1日目)10時間15分:12.1km。獲得標高1485m。(2日目)9時間25分:13.6km
参考タイム 【6:50】ニ岐沢出合P(50')取水ダム(1゜15')三股(40')924ポンチロロ川出合(3゜55')1340二股(2゜40')1840稜線(55')ピパイロ岳【17:05】  ( )は休憩時間を含む
【6:30】ピパイロ岳(1゜35')1967峰(1゜20')1856峰(1゜55')【11:20】北戸蔦別岳【12:00】(30')ヌカビラ岳(45')トッタの泉(1゜45')【15:00】取水ダム【15:20】(35')ニ岐沢出合P【15:55】
  ( )は休憩時間を含む
山行メモ 【8月30日】
拙宅発が2:30。私の車でメンバーをピックアップして日高のセコマに寄ってニ岐沢出合の駐車スペースに6:30ごろ到着。既に10台ほど駐車していた。身支度を整え出発。ゲートを越え林道を歩き50分で取水ダム。ここから左岸に渡り、ハッキリしない踏跡を辿る。渡渉したり河原を歩いたり踏跡を辿って870三股まで行く。途中、白いスラブの岩が新鮮で素晴らしい。2008年に三股にテン泊して右沢からチロロ岳、下降は左沢を使って遡行した時の記憶が蘇る。テン場を確認して上流に向かう。924右股からポンチロロ川になる。滝はそれほど落差はないが、つるんとした岩盤の滝で深い釜を持ち直登は難しいのが多い。釜が透き通って綺麗だ。1116二股は右を行く。私はどのあたりからかハッキリしないが、腰近くの渡渉を3回ほどしてから体が急に冷えてきて寒くなってきた。傾斜も徐々に急になってきて呼吸も荒くなり体の動きが鈍い。ganさんが唇が紫色になっていると言う。シャツに合羽、冬用の頭巾を被る。1340二股では読図に時間がかかる。ganさんは1967峰への直登を予定していたが、私の体調と時間が押してきた事からピパイロ側の稜線に出るルートに変更した。私のペースが落ちてきた事から荷物をメンバーに分担して貰う。1340からの左から癒し系の渓相に変わった。体は温かくなってきたが足が上がらない。息を切らしながら一歩一歩力を振り絞って登っていく。源頭で水を汲んだが、私は除外してくれた。稜線まで標高差50mがさらに疲れに拍車をかけた。曲がりくねった灌木と抵抗する這松。約40分の格闘の末稜線に出た。中部・南日高の山々が目に飛び込んできた。素晴らしい景色だ。あとはピパイロ岳まで稜線を夢遊病者の様にトボトボ歩きやっとテン場到着。汗をかいたので体が冷えないようにパンツから全て着替えする。憔悴しきった私はテント張りも夕食準備も手伝わず見ているだけ。とりあえず350缶ビールを1缶呑む。食担はMaさん。玄米餅入りキムチ鍋は美味しかった。寒いのでテントに潜りホットワインを貰う。これが体を温めた。皆さん寒い中、星を見ながら酒を呑んでいる。私は19時に奈落の底に落ちた
【8月31日】
5時前に起床。前夜の残り汁に餅を入れて食べ、カップラーメンも食べる。6:30にピパイロ岳出発。今日はメンバーの足を引っ張らない様に先行する。1967峰までテン場が三つあった。2003年に伏美岳から2泊でヌカビラ岳まで妻とピストンしている。この時のテン場は1911m肩から下った最初の所だったようだ。出発から約1時間半で1967峰に着く。前回はガスの中だったので感激もひとしお。ピパイロと北戸蔦別岳の稜線は道がしっかりした岩稜帯でそれを越えて行くのは日高らしくて最高の気分である。今日は昨日と打って変わって快調。それにしてもMaさんは速い。急いで歩いている風でも無いのに途中で抜かれ徐々に離される。結局ganさん、Konちゃんの体力派三羽烏に抜かれ5分後に北戸蔦別岳に到着。濡れたテントなどを乾かし大休止。12時に下山開始。トッタの泉まで1時間15分かかる。トッタの泉の水は噂通り美味しかった。Yoさんが下山でロールマットを落としてきたと言う。Maさんがゴミを拾いながら下山したのに、大きなゴミを置いてきてしまった。戻る気力もなく申し訳ないと思いながら下山。後日、江別のご夫婦パーティから回収したとの私宛にメールあった。ゴミにならなくてよかった。取水ダムで小休止して約40分歩き、長い山旅は終わった。

二岐沢出合い駐車スペース北電取水ダムを目指し林道を歩く

北電取水ダムの広場千呂露川は水量が多い

白いスラブを勢いよく水が流れる

870三股のテン場を確認する深い釜。左岸をへつる

飛び跳ねる様に流れる小滝釜の色が美しい

つるんとした岩で直登は難しいゴルジュを上から見る

こんな景観の渡渉が続いて出てきた

1967峰が途中で望めた1340二股から癒し系の渓相になる

傾斜が急になり源頭を目指す振り返ると北日高の全てが見える

稜線に出てピパイロ岳を目指す。終日好天に恵まれた

太陽も沈み三ヶ月が見え、星が瞬いてきた。幌尻岳から1967峰(右)のシルエット


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2003年の伏美岳~ピパイロ岳~1967峰~北戸蔦別岳~ヌカビラ岳(往復)山行記録へ


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