大雪山花巡り2泊3日
・黒岳 1984m~中岳~裏旭野営地(泊)
・裏旭野営地~北海岳 2149m~小泉岳 2158m~白雲小屋(泊)
・白雲小屋~北海岳~黒岳


大雪山の花巡りと山のトイレ調査に行く

コース名御鉢平左回りコース。裏旭野営地と白雲岳避難小屋泊
登山日2021.7.11(日)~13(火) 2泊3日
天候3日間とも濃霧、時々雨
道路情報黒岳ロープウェイ駅の駐車場(無料)
トイレ黒岳RW山麓駅・5合目駅・黒岳石室。白雲岳避難小屋。裏旭野営地にはトイレなし。
所要時間●層雲峡7合目~裏旭野営地:7時間40分 ●裏旭野営地~小泉岳~白雲岳避難小屋:5時間10分 ●白雲岳避難小屋~黒岳~層雲峡7合目:6時間  休憩時間含む
参考タイム(7月11日)【7:50】黒岳7合目(2゜10')【10:00】黒岳【10:25】(25')【10:50】黒岳石室【11:05】(2゜00')北鎮分岐(25')中岳分岐(55')間宮岳(45')裏旭野営地【15:30】  ( )は休憩時間含む
(7月12日)【7:30】裏旭野営地(45')間宮分岐(1゜15')北海岳(1゜20')白雲分岐(25')小泉岳(55')板垣新道分岐(30')白雲避難小屋【12:40】   ( )は休憩時間含む
(7月13日)【8:00】白雲避難小屋(35')白雲分岐(1゜10')【9:45】北海岳【9:55】(1゜10')赤石川(30')【11:35】黒岳石室【12:15】(35')【12:50】黒岳【13:05】(55')黒岳7合目【14:00】   ( )は休憩時間含む
山行メモ 【7月11日】前日は三段山に登る。宿は「層雲峡ホステル」。安くて清潔、無駄がない。安心して泊まれる。朝はオニギリを作ってもらう。これから3日間はあまり天気がよくないのでRWの乗客が少ない。リフトに乗り継ぎ7時50分登山開始。黒岳の登りは石がゴロゴロ、階段も多く登り難い。山頂に着くとガイドの横須賀さんがお客さんを連れて来ていた。久し振りでお会いしたが、相変わらず元気だ。山頂からはガスで何も見えない。黒岳石室ではトイレを見学。妻は携帯トイレ“ぷるぷる”を使う。トイレ室の小便器が白く綺麗だったのは嬉しかった。濃霧の中、北鎮分岐を目指す。雲ノ平は花の楽園。洗掘されていた登山道もかなり修復されていた。お鉢平見晴台では少し霧が晴れて御鉢平を望めた。北鎮分岐手前の急な雪渓を慎重に登る。あわよくば北鎮岳へと思っていたが、雨が降ってきた。カッパを着て間宮岳を目指す。間宮城と揶揄されている城壁のような石組みは、数年前にあえなく崩壊。北海道山岳整備の岡崎代表による近自然工法による登山道整備が施工されていた。濃霧と雨で眺望がない中、間宮岳から裏旭野営地までが長く辛かった。裏旭野営地への携帯トイレブース設置に向けたアンケート調査が目的だったが、野営地は我々だけ。雨の中、テントを設営する。体も冷えたのでテントの中でコンロを点け暖まる。
【7月12日】夜中に時々降雨。朝になると雨は止んで霧。朝食を摂り、重いテントを撤収して出発。昨日は長く感じた間宮分岐までは呆気なく着く。それから北海岳までタカネスミレの群落を見ながら気持ちよく歩く。途中でトレイルランナー4人が抜いて行った。北海岳から白雲分岐間の登山道は洗掘部分が多く、今にも高山植物が崩れそうで危うい。登山道修復の資金とするため、白雲小屋では協力金1000円をお願いしている。是非、協力していただきたい。小泉岳にはチョノスケソウを観るために過去、かなり通った。今回は終わりかけだったが何とか愛でることができた。板垣新道から白雲小屋に行く。新しくなった白雲避難小屋に一度泊まってみたいと思っていたので、その念願が叶った。12時40分に到着したが、既に小屋内は多くの人で賑わっていた。管理人さんがたまたま3人勢揃い。鈴木みきさん、古山さんにも会うことがラッキー。また、鈴木しゅさんは初めてだったが、本州の山のトイレ談義に花が咲き貴重な話が聞けた。鈴木みきさんとは3月に彼女を呼んで山のトイレを考える会の運営委員と対話会を催した。いろいろな貴重なヒント、アイデアをいただいた。我々は2階に泊まった。木の匂いがする快適な小屋だった。
【7月13日】5時起床。朝食を摂り外でまったりする。鈴木しゅ管理人さんがトイレを清掃していたので写真を撮らしてもらう。いろいろな人とお話ができ大変楽しかった。出発前に鈴木みきさんと写真を撮ってもらう。水場で水を汲み濃霧の中を出発。途中で一瞬青空が見えたが、すぐ霧に包まれた。北海岳からの下山途中で白いイワブクロを見て感激。赤石川は何とか濡れずに渡渉。赤石川から約30分で黒岳石室に着く。小便器から尿をパイプで外に出しろ過装置で浄化する方式の試行実施を見学して黒岳に向かう。その途中から雨が降ってきたのでカッパを着る。黒岳からの下りは約1時間で下りる。それからが大変だった。リフトに乗るなり、バケツを引っ繰り返したような土砂降り。15分黙って耐えるしかない。下のカッパを履いていなかったのでパンツから全て濡れる。ヌレネズミ状態で5合目RW駅に飛び込む。大きな暖房装置があったのにはほっとする。RW山麓駅から宿泊する「層雲峡ホステル」までも土砂降り。着替えて温泉に行く時も同じ。温泉で汗を流した時は芯からほっとした。
エゾタカネスミレ、エゾオヤマノエンドウ、チョウノスケソウ、ホソバウルップソウ、キバナシャクナゲ、イワウメ、チングルマ、エゾツガザクラ、アオノツガザクラ、ミネズオウ、キバナシオガマ、チシマキンレイカ、ハクサンイチゲ、コマクサ、ミヤマキンバイ、メアカンキンバイ、イワヒゲ、エゾノリュウキンカ、ミツバオウレン、アズマギク、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、マルバシモツケ、クモマユキノシタ、ミヤマタネツケバナ、イワブクロ、エゾイソツツジ、エゾコザクラ、タカネシオガマ、エゾミヤマツメクサ、レブンサイコ、ミヤマリンドウ
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写真(1日目):黒岳~中岳~間宮岳~裏旭野営地(泊)

7合目から黒岳に向かう
黒岳山頂はガスの中

山頂近くに鹿。何を食べているのか
黒岳石室のトイレ

4室のうち2室は携帯トイレ専用室
2室は和式。小便器が白く綺麗だった

黒岳石室では携帯トイレが販売されていた
整備された登山道(雲ノ平)

シャクナゲが咲き乱れる雲ノ平
整備された登山道(雲ノ平)感謝!

少し霧が薄くなったお鉢平展望台
パンケーキ食べたいなぁ

雨の中、やっと裏旭キャンプ地に着く
東側はキバナシャクナゲの群落地

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旭岳~裏旭~裾合平(2020.7.18~19)山行記へ

赤岳~小泉岳~白雲避難小屋(2019.7.7)山行記へ

黒岳~北海岳~小泉岳~白雲避難小屋(2018.7.6~7)山行記へ

旭岳~裏旭~裾合平(2017.7.19~21)山行記へ

赤岳~小泉岳~白雲岳(2012.7.11)山行記へ

旭岳(2001.7.7)山行記へ

黒岳・北海岳・赤岳縦走(1992.9.14)山行記へ


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