浜益御殿 1038m~浜益岳 1257m~雄冬山 1197mまで


開放感溢れる雄大な白い増毛山地で1日3山を堪能

コース名浜益幌コース  総距離:約25km。獲得標高:1725m   GPSトラック図
登山日2011.4.30(土)
天候晴れ
メンバー山メーリングリスト仲間 6名  山スキー
参考タイム【6:15】幌神社前林道C260(2゜20')浜益御殿(1゜25')浜益岳(1゜25')雄冬山(1゜25')浜益御殿直下(1゜25')幌神社前林道C260【15:50】  ※休憩時間含くむ
所要時間浜益御殿まで:3時間05分。浜益御殿から浜益岳:1時間25分。浜益岳から雄冬山1170mまで:2時間15分。雄冬山からの下山:2時間50分  ※休憩時間含くむ
道路情報石狩市浜益区幌で幌神社前の林道を行く。学校前からの林道でも行ける
山行メモ雪山ガイドの改訂版を出す計画があり、私が執筆担当している浜益岳の取材も兼ねて、浜益御殿まで同じルートの雄冬山を29日に計画していた。だが天気予報は荒天で中止。すると山仲間のYさんから前日暑寒荘泊で30日に浜益岳と雄冬山を登る山スキーの誘いがあった。体力に少し不安があったが、雪山ガイドの取材もあり急遽パーティに加えてもらうことにした。暑寒荘での泊は初めて。3階建て個室5室ほどあり立派。ジンギスカンで宴会をしてぐっすり寝ることができた。朝4時起床。準備をして浜益の幌に向かう。幌神社前の林道を走りC260で雪が現れ、道路脇に駐車。浜益岳と雄冬山に初挑戦が3名。快晴に近い天候の中、みなさn笑みがこぼれる。忠実に林道を進み、いつものヘアピンカーブをショートカットして大阪山を廻り込む。ここで遥か彼方に浜益御殿、右に浜益岳の1145ピークが見えてくる。そのまま平坦な樹のない広い尾根を進む。樹木が出てきた地点にスノーモービル進入規制の立看板がある。625標高点を経由してC750付近の浜益御殿からの派生尾根に上がる。ここからは視界が一気に開け高い地点まできた事を実感する。835標高点付近からは広くて真っ白な尾根となり、ニセピークと呼ばれる浜益御殿の肩を右に、左は雄冬山を見ながらトラバースして進む。今までは殆ど風は無かったが、浜益御殿の山頂は凄い風。写真を撮って休まず浜益岳に向かう。シールは外さず広い広大な雪原を滑る。3回下り浜益岳とのコルに着く。1068標高点を過ぎ急斜面の尾根を少し登ると、眼前に鋭鋒「群別岳」が見えてくる。感動の場面だ。少し空が青くないのが残念だが、それは贅沢と言うものだ。単独の女性が下山してきて、風が強く山頂手前で帰ってきたとのこと。スキーをデポしてつぼで登る。さすがに風が強く一歩一歩よろよろとしながら登る。意外と短時間で山頂に着き、全員で歓声を上げる。暑寒別岳、群別岳、幌天狗と雄大な景色に酔う。風が強いので記念写真を撮りすぐ下山。スキーデポ地でシールを外し雄冬山をめざし滑走。雄冬山へは浜益御殿の北側斜面をトラバースして行く。風もなく白い雄大な斜面にバージトレース、本当に気持ちがよい。雄冬山も青空に映えている。真っ白い斜面にダケカンバの陰、青空に雲が流れ、まるでメルヘンの世界だ。途中でリーダーがランチタイム指示。今回、休憩らしい休憩は初めてで英気を養う。30分ほど休憩してシールを貼らず出発。あとは雄冬山への広い平坦な尾根上を進む。途中でSaさんが断念。Tさんも一緒に行動することに。残る4人で山頂を目指す。雄冬山に近づくにつれ、急に雲が湧いて出てきて山頂が見えなくなる。風が徐々に気になるようになってきた。C1010でスキーをデポしてつぼで登ることにした。浜益岳と同じように一歩一歩登る。風が強い。烈風か突風とはこんな風か。一歩が前に進まないほど強い。時々よろける。私はゴーグルをしてヤッケのフードを被っていたが、ゴークルが風で顔から離れ、ブルブルと唸っている。風で言葉が聞こえず何かあったら大変だ。何も見えない中、一心不乱に登る。先頭のリーダーがC1170で×のしぐさ。できるだけ離れないで下山するよう声をかけ合う。Hさんは3回ほど飛ばされて転ぶ。やっとスキーデポ地点まで下りてほっと一息。いい経験になった。浜益御殿がいやに高く見える。疲れ切った体を「最後のひと登り」と自分に言い聞かせ、気持ちを奮い立たせる。浜益御殿に近づくと山頂に二人見える。途中で引き返したSaさんとTさんだ。よく寒い中で待っていてくれたものだ。気持ちが温かくなり、こんな仲間と一緒に来たことが嬉しかった。シールを付け浜益御殿のピークを踏まず、右側からトラバースする。下山尾根で合流、シールを外す。あとは滑るだけだ。新雪が斑模様になっていて、滑るとことブレーキがかかる所があるが、何とか転ばずに滑り下りる。長い長い林道を淡々と滑り駐車地点に着き、約10時間の山行が終わった。

林道C260から出発
大阪山を回り込む

大阪山から浜益御殿に向かう
尾根に上がると視界が広がるへ

浜益岳のニセピークを見ながら浜益御殿を目指す

雄冬山(左)と浜益御殿
浜益御殿山頂

浜益岳への広大な雪原を滑る

浜益岳が近づいてきた
浜益岳が三角形になる

強風の中、浜益岳に向かうリーダー

C1090で鋭鋒「群別岳」が目に飛び込んでくる。ここでスキーをデポ

浜益岳山頂

★次の写真へ続く

1回目(浜益御殿~浜益岳~雄冬山)のつぼ足登山へ
2回目(浜益御殿~浜益岳)の山スキーへ
3回目(浜益御殿~浜益岳)の山スキーへ


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